hoshizora_today

星空の様子をツイートするボットです。

星空bot (@hoshizora_today) / Twitter

月や惑星などの天体の位置を計算して、ツイートしています。計算するソースコードはGitHubに上げていますが、汚いコードです😅。じょじょにきれいにしていくつもり。

2021年1月から運用開始してます。ツイートするコンテンツを少しずつ増やしています。

主なコンテンツを以下に説明します。

月の出入り

ほぼ毎日のツイートです。

JPLのデータから月の位置を計算し、出入り時刻を求めています。

月の出入り時刻は東京基準です。

ツイート例

月の出は07時34分ごろ、南中は15時08分ごろ(月相3.8/28、輝面比17.0%、月齢4.5、新月と上弦の中間🌒)、月の入りは22時41分ごろ

新月・上弦・満月・下弦、月相

地球から見た月と太陽の黄経差から、新月・上弦・満月・下弦のタイミングを計算しています。計算誤差もありますので、ツイートのタイミングと、新月・上弦・満月・下弦の瞬間は、1時間程度の幅を持たせています。

月相は、地球から見た月と太陽の黄経差を28等分で表した数値で表しています。7が上弦の月、14が満月、21が下弦の月を表します。平均すると24時間で0.95ずつ進みますが、月の軌道が楕円で速度が一定でないため、月相の進み方も一定ではありません。月齢に近い数字ですが、月齢が単に新月からの日数を表すのに対して、月相は月の見た目の形を反映した数値です。

星空botでは地球から見た太陽と月の黄経差で計算しています。地心視差は考慮していません。

ツイート例

上弦の月🌓。月相7/28

月の星座中の場所

夜に月が見える日は、どの星座付近にいるかをツイートします。星座の領域はIAUの定義した境界線には従ってはおらず、星座の主要な星を基準に、月がどの星座に近いか、もしくは星座絵のどの部分にいるかをツイートしています。赤経赤緯からテキスト表現へのマッピングを保持しており、ツイートテキストを生成しています。

ツイート例

月は北西の空低く、ふたご座の西側の子の腰付近にいます。月相3.1/28、輝面比11.9%、月齢3.7、新月と上弦の中間🌒

惑星の星座中の場所

夜(21時ごろ)に惑星が見える時期は、どの星座付近にいるかをツイートします。惑星の位置はJPLのデータから計算しています。星座の境界線に従っていない点は月と同様です。週1程度のツイート頻度です。

ツイート例

土星は南東の空低く、やぎ座の中央にいます

日没時間

JPLのデータから太陽の位置を計算し、日没時刻を求めています。大気差を考慮しています。週1のツイート頻度です。

ツイート例

日没は18時28分ごろで、この1週間で約6分遅くなっています

日没時の惑星

日没時に西の空に水星・金星が見えるときは、高度をツイートします。

ツイート例

金星は日没時の高度を徐々に上げ、西の空高度約19°にいます

前後の日と比較して、日没時にもっとも高い位置に見える日は、「日没時最大高度」としてツイートします。東方最大離角の前後に最大高度を迎えます。金星ではまれに1回の東方最大離角で2回最大高度になることがあります。

金星は日没時最大高度で西の空高度約19°です

惑星の次に見える時期の予告

水星・金星は日没時に、他の惑星は21時に、高度15°以上になる時期を予告します。

水星は東方最大離角前後の最高時でも15°に満たない場合があり、その場合はその次の東方最大離角の時期が案内します。

金星が次に日没時に見えやすくなるのは、6月から12月にかけてです

21時ごろ見える星座等

見えやすい星座などのツイートをします。

「見えやすい」基準は、高度30°以上としています。

高度が最大でも30°に達しない星座は「南の低い空に見える星座」としています。

明るい星の「見える」基準は、高度10°以上です。

いずれも東京での基準です。

星座は広がりがあるため、星座の主要な星のある中心位置を適当に決めて、位置を計算しています。IAUの定義した星座領域には従っていません。

黄道十二星座は、黄道上にある13星座のうち、へびつかい座を除く12星座のことです。黄道は天球上での太陽の通り道です。

ツイート例

この時期21時ごろ見えやすい星座は、おおぐま座、やまねこ座、こじし座、かに座、しし座、うみへび座、からす座、かみのけ座、おとめ座、うしかい座、かんむり座、りょうけん座、りゅう座、こぐま座です

この時期21時ごろ見えやすい黄道十二星座は、かに座(西の空)、しし座(南西の空高く)、おとめ座(南東の空)です

この時期21時ごろ南の低い空に見える星座は、らしんばん座、ほ座、ポンプ座、ケンタウルス座です

この時期21時ごろ見える明るい星は、ぎょしゃ座カペラ、火星、ふたご座ポルックス、こいぬ座プロキオン、しし座レグルス、おとめ座スピカ、うしかい座アークトゥルス、こと座ベガです

天体の南中

南中とは、天体が天の北極、天頂、真南、天の南極を結ぶ線を通過した瞬間のことです。日本では、惑星や南天の星ならば真南、北天の星なら天の北極(北極星付近)の上方向に来た瞬間です。

地球の自転のため、ほとんどの天体が毎日1回南中しますが、21時ごろに南中する天体を取り上げてツイートします。各天体で年に1回だけのツイートです。

ツイート例

おとめ座スピカが南中。しし座デネボラ、うしかい座アークトゥルスとともに春の大三角形を構成します

星座等の解説

星座や他の天体の解説のようなツイートをたまにします。星座であれば21時ごろに見える方角も補足しています。

ツイート例

かみのけ座は、散開星団を中心とした目立たない星座です。16世紀ごろから星座として認知されました。銀河北極点に位置します。かみのけ座超銀河団もあります。この時期21時ごろ南西の空高くにいます

二十四節気

天球上の太陽の通り道を24等分した点を太陽が通過する瞬間です。24個それぞれに名前が付いています。春分、夏至、秋分、冬至はよく知られている二十四節気ですが、それ以外にも20個あります。

太陽の位置はJPLのデータから計算しています。

ツイート例

二十四節気の小満。太陽の黄経が60°です

地球と太陽の距離

地球の近日点通過と遠日点通過の年に2回だけツイートします。

ツイート例

地球が近日点通過

惑星の天象

衝とは、地球よりも外側を回る惑星(火星、木星、土星など)が、地球から見て太陽と反対の方向に来た瞬間です。太陽と反対なので、夜に見えやすい位置です。地球との距離も衝の前後に近くなります。

合とは、惑星が地球から見て太陽と同じ方向に来た瞬間です。この前後は太陽が邪魔のため地球からその惑星を観測ることができません。地球よりも外側を回る惑星(火星、木星、土星など)は、地球から見て太陽よりも向こう側になります。地球よりも内側を回る惑星(水星、金星)は、太陽よりも向こう側に来る外合と、太陽よりも手前に来る内合の2種類あります。

矩とは、地球よりも外側を回る惑星(火星、木星、土星など)が、地球から見て太陽と90°ずれた方向に来た瞬間です。方向によって西矩と東矩の2種類あります。

最大離角は、地球よりも内側を回る惑星(水星、金星)が、地球から見て太陽からもっとも離れた方向に来た瞬間です。

計算誤差もありますので、ツイートのタイミングと、最大24時間の幅を持たせています。

ツイート例

金星が東方最大離角🌓